「徹子の部屋」と同い年の私と「トットちゃん!」と年少さんの長男くん

テレビ朝日の帯ドラ劇場で放映中の「トットちゃん!」が今週、最終回を迎える。

 

 

2016年にNHKの土曜ドラマで放映された、満島ひかりさん主演の「トットテレビ」が好きすぎて、最初は「トットちゃん!」を、あまり見たいとは思わなかった。

 

 

多分、「トットちゃん!」の前に帯ドラ劇場でやっていた「やすらぎの郷」に黒柳徹子役の清野菜名さんが出ていたこともあって、全く違うキャラクターに、トットちゃんを演じる姿が想像できなかったのだろうと思う。

 

 

しかし、2017年10月にスタートした「トットちゃん!」を、やすらぎの郷の流れでなんとなく見始めた私は最終回を迎える今、どハマりしている。

 

先週の金曜日に流れた予告に、次は最終週!みたいなことが出てきた時、つい「え?うそ!」と言ってしまったほど。

 

 

トットちゃんが生まれる前の、黒柳徹子さんのママとパパが出会うところから始まり、小学生を退学になったという有名な話、大切な友達との死別や、戦争で離ればなれになること、疎開や父親が生きているかどうかわからない中、心を強く持って生きていた母娘の話などが描かれたドラマの前半。

 

トットちゃんのように常に明るめの雰囲気で描かれているけれど、とても胸が苦しくなった。

 

あの明るい黒柳徹子さんには、こんな人生が詰まっていたのか。

 

いや、こんな人生が詰まっているからこそ、あの明るい黒柳さんがいるのかと。

 

 

今年5歳になった長男が「これ、ぼくもみたいから、とっておいてね」と言って、第3週くらいからは一緒に見始めたのだが、途中で小児麻痺の友達の男の子が亡くなった回は、特にテレビから目を離さずに見ていた。

 

 

「どうして?」「なんでしんじゃったの?」という問いに、病気だったこと、小児麻痺がどんな病気なのかを、わかる範囲でわかりやすく説明した。

 

 

「そうか」とひとことつぶやいたままうつむいているので、こういうドラマを見るのは年齢的に早かったのだろうかと思っていると

 

「ママ、あきらめちゃいけないね。ぼくは、いきてるんだもんね。しあわせだね」と強いまなざしで話してくれた。

 

 

その次の週からは東京大空襲や疎開など、戦争の話が出てきた。

 

私は、子供が生まれてから戦争の話をどう伝えたらいいのかなと、漠然だがずっとと考えていた。

 

戦争を体験した人の話を直に聞ける、最後の方の世代の人間として、親として、どうやって戦争がどれだけひどいことなのか、二度と繰り返してはいけないのかを伝えたらいいか、何歳から話せばいいのかと。

 

でも「トットちゃん!」を見ている中で、長男くんは戦争の存在を知ることになった。

 

戦争映画のような悲惨さは描かれていないけれど、年少さんの長男くんには、十分すぎるほど、衝撃的だったようだ。

 

仮面ライダーや戦隊もので、戦うことや敵や味方、仲間なんてことは見ていても、戦争は全くの別物だと分かったらしい。

 

 

お父さんの出征や東京への空襲などを見てから長男くんは(…と言っても、爆撃のシーンがあるわけではないから、親としても見せやすかった)

 

「ダメだ。せんそうはダメだ。だいすきなひとがしんじゃう。あえなくなっちゃう。そんなの、ぼくはいやだよ。ともだちがいなくなるのもイヤだ!せんそうは、なにがあってもダメだ」と言った。

 

戦争の細かい話は、もっとおっきくなってからで十分。

 

戦争はダメだ。

 

5歳の心で、それだけでもわかってくれたら十分だと思う。

 

 

そんな風に、長男くんの心を成長させてくれた前半が終わり、ドラマの後半になると、どうやって黒柳徹子さんがNHKに入ったのか、それからどうやって活躍して、どんな人たちに出会ったのかが描かれる。

 

 

向田邦子さんとの出会いや渥美清さん、近藤真彦さん演じる森繁久弥さん。

 

野際陽子さんの役を野際さんの娘さんがされていて、当時の姿は知らないけれど、野際さんの雰囲気や声がそっくりで、たまらなかった。

 

渡米や恋、仕事の仕方など、もう、この頃になると、毎回ドラマの録画を見るのが楽しみでしょうがなかった。

 

そして、2017年12月の最終週に入った今。

 

黒柳徹子さん、トットちゃんが好きでたまらない。

 

清野菜名さんも、かわいくて、かわいくてたまらない。

 

もっと見ていたい!!と思いながらも、1回1回ドラマは終わっていく。

 

 

そんな時に本屋で目に入った「トットチャンネル」と「トットひとり」

 

「窓際のトットちゃん」は、幼少期の話。

「トットチャンネル」は青春期の話。

「トットひとり」は、ザ・ベストテンの舞台裏の話。

 

 

私の母親は「トットちゃんはね〜」「窓際のトットちゃんではね〜」と、私が子供の頃から黒柳徹子さんの話をしていた。

 

私が生まれた歳に始まった「徹子の部屋」も、忙しくてテレビを見る暇がなかった時代以外は、ずっと見ているほど、黒柳徹子さんが好きらしい。

 

 

でも、ドラマ「トットちゃん!」にどハマりして、やっと母の気持ちがわかった。

 

 

こんな魅力的な人を、テレビができた頃からずっと見続けていたら、好きにならずにはいられないよねって。

 

そして思わず買ってしまった「トットチャンネル」と「トットひとり」

 

 

ドラマが最終回を迎えたら、この2冊を読んで、どっぷりとトットちゃんの世界に浸りたいと思う。

 

 

そして私も子供にことあるごとに言うようになるのだろうか

 

 

「トットちゃんはね〜」「窓際のトットちゃんではね〜」と。

 

 

ドラマだけを見ても思う。

私も子供を自由に、自由に羽ばたかせてあげたいと。

 

 

黒柳徹子さんはもちろん、徹子さんを自由に素直に育てた、徹子さんのお母さんの朝さん、そして朝さんに恋し続けた守綱さんが大好きだ。

 

子育てに悩んで、育児書とかに手が伸びるけれど、もしかしたら「窓際のトットちゃん」を読むほうが、私の子育ての役に立つのかもしれない。

 

 

「トットチャンネル」と「トットひとり」を読んだら、「窓際のトットちゃん」も読んでみよう。

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